AER(All Elctric Range): 電気走行距離[km]。すなわち、車両の電池容量および電費によって決まれた航続距離のこと。電気自動車(EV)以外、ハイブリッド車もEV走行モードがあるので、ハイブリッド車のAERもよく使われている。
BMS(Battery Management System):バッテリマネジメントシステム。BMSは電池の状態(電圧、電流、温度、容量、絶縁抵抗など)をモニタリングし、電池の充放電、温調を制御する、電池の安全を守るシステムである。
CC Charge(Constant Current Charge): 一定の電流値で充電する。
CCV(Closed Circuit Voltage): 閉回路電圧[V]。一般的には、電池と接続している電気回路はクローズしている状態、すなわち電池は充電または放電しているときの端子電圧を指している。これに対応しているのはOCV(Open Circuit Voltage)であり、電池の内部抵抗の影響で、充電の時にはCCV>OCV、放電の時にはCCV<OCVという関係がある。
Cd(Coefficient of drag):車両の空気抵抗係数[無次元数]。自動車の空力性能を評価しているパラメータ、電費に対する影響が大きい。電気自動車は電池が持っているエネルギー量はガソリン車よりダントツ的に少なくて、Cd値を小さくする意味が大きい。よくカウントという単位を使っている、1カウント=0.001。空力では、1カウントの削減も全力でひっしに頑張るシビアな世界。
CHAdeMO(Charge de Move):日本発のチャデモ協議会で進めている急速充電器の規格。進めるためのチャージ、または充電中にお茶でもどうぞという日本らしい意味を含まれている。日本で発売される急速充電器はCHAdeMO規格に準拠している。ただ、アメリカや欧州では別の規格を作っていて、世界統一の規格とはなれていない、なれる見込みもない(残念)。
CHAdeMO(Charge de Move) 協議会:電気自動車の普及に不可欠な急速充電器の設置個所を拡大するおよび充電方式の標準化を図る目的で設立した協議会である。2009年8月に、東京電力、三菱自動車、日産自動車、富士重工業の4社で設立準備会を設置し、トヨタ自動車を加えて5社を幹事会員を持っている協議会になった。自動車メーカ、電力会社のほか、充電機器メーカー、充電サービス会社も日本国内外で多数の企業と団体が参加している、影響力を持っている日の丸会議体になっている。
CELL: 動力電池を構成する最小単位である電池セルのこと。形状、材料、容量の違いで、世の中には電池セルのバリエーションは非常に多い。
COMBO(Combined Charging System):米欧勢が提案してきた充電規格であり、コンボと呼ばれている。アメリカ(GM、クライスラー)とドイツ(ダイムラー、BMW、フォルスワーゲン)にょって提案されたもの。2012年10月に、SAE Internationalはコンボ規格を正式に採用した。急速充電と普通充電の充電口は一つで行うことはチャデモ規格と最大な違いである。ユーザーからみると、どちらの充電方式でも一つの充電口にケーブルを差せばよいので、便利だと評価されている。
CONV(Conventional Vehicle):電気自動車が流行ってきた以来、従来のエンジン車をコンベで呼んでいる。
CP Charge(Constant Power Charge):一定の電力で充電する。
CR Characteristic: CR特性と呼ばている、電池劣化に伴る容量と抵抗の変化関係を示すもの。電池の保存とサイクル劣化の特性を表している。
C-Rate(Current Rate): 電池充放電の電流値の大きさが電池自身の容量[Ah]に対する比率である。100Ahの電池セルに対して、1Cの電流とは100Aになる、2Cの電流とは200Aになる。C-Rateの逆数を取ると、充放電の速さが分かる、例えば、1Cであれば、1時間で電欠から満充電できる、0.5Cであれば、2時間がかかる。
CV Charge(Constant Voltage Charge): 一定の電圧で充電する。
DTE(Distance to Empty):残航続距離[km]。
ECE Regulation(Economic Commission for Europe Regulation):欧州経済委員会が定めた技術基準のこと。自動車の輸出は各国の国内法によって規制されている、貿易自由化を阻害することを防止するために、国際連合と欧州経済委員会(UN/ECE)を中心に技術基準を策定して、各国が協定に加盟して規格の統一を図っている。
EPA(Environmental Protection Agency)Regulation:アメリカ合衆国環境保護庁が定まった技術基準のこと。EPA自身は市民の健康及び自然環境の保護を目的とする行政機関であるが、自動車業界にも莫大な影響力および権利を持っている。EPAは米国燃費基準などに関する規格を作っている。
EVS-GTR(Electric Vehicle Safety- Global Technical Regulation):電気自動車の安全性に関する法規を策定する国際機関。